やはり俺の青春ラブコメはまちがっている アンソロジー3 結衣side 感想
どうも、椿です。
今回は、由比ヶ浜推しのバイブルとなり得る一冊、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている アンソロジー3 結衣sideの感想を書きたいと思います。書きます。
こう見えて、由比ヶ浜サブレは賢い。 川岸殴魚 挿絵:クロ
最初は川岸殴魚先生(変換で出ない)の短編。僕の中では俺ガイルと同じガガガ文庫刊行、「人生」の作者さんってイメージ。体育会系の子が反省文かなんかを書く話で爆笑した記憶があります。全然関係ないですね。
由比ヶ浜の視点で書かれたお話でした。俺ガイル本編でもたまにあったんですけど、基本主人公の一人称視点で書かれてる作品がで違う人物の視点が書かれるのめっちゃ好きなんですよね、今まで見えなかったキャラの心情が見えたりして。
さきさきとあーしさんが目を輝かせてるの珍しくてかわいい。ふたりがキャラ被りを気にしているっていうのもおもしろくていいですね。
由比ヶ浜結衣はやっぱり料理ができない。 境田吉孝 挿絵:U35
2本目は境田先生。これはめちゃくちゃよかったです。タイトルからもわかる通り初期の俺ガイルのような雰囲気で懐かしい気持ちになりました。本編1巻の由比ヶ浜の初めての依頼を思い出す、お料理練習話ですね。
アンソロ3、81ページ。
本日のゲストこと、指導係の平塚先生は額に青筋を立て鬼の形相でこちらを睨んでいた。
比企谷発言に額に青筋を立てて怒る平塚教諭。これは1巻冒頭記念すべき1文目
国語教師の平塚静は額に青筋を立てながら、俺の作文を大声で読み上げた。
と、 似た表現ですよね~。額に青筋立てて怒る平塚先生、懐かしくないですか?終盤の平塚先生のイメージはとにかくかっこいい。間違い続ける比企谷に助言をし、名言を連発する、そんな印象なんですよね。というわけですごく懐かしさを感じるお話でした。
どうしても、由比ヶ浜結衣は麺を食べたい。 白鳥士郎 挿絵:しらび
3本目は「りゅうおうのおしごと!」を手掛ける2人の短編。これは由比ヶ浜がとにかくかわいい!そんな1本だと思います。
2人がラーメンを食べに行った話を聞き、恨めしそうにみる由比ヶ浜。比企谷に手刀を叩き込み、部屋を飛び出す、、前に比企谷をチラ見する由比ヶ浜。「一歩一歩追いかけて、必ず追いつく」と告げる由比ヶ浜。などなど結衣sideにふさわしい、由比ヶ浜のかわいさ、良さが詰まった作品でした。137ページのしらび先生によるイラストも素晴らしすぎます。
隠密スキル(Lv・MAX)MAX比企谷八幡の災厄
田中ロミオ 挿絵:戸部 淑
ラノベ読者にとっては「人類は衰退しました」のコンビだとおもいます。田中ロミオ先生は俺ガイルアンソロジー2でも書かれていたのですが、その時は俺ガイルの雰囲気がうまく再現されていたためか、違和感なく読めて驚いた、という印象でした。
打って変わって今回は田中ロミオワールド全開といいますか、前回のアンソロジー作品と雰囲気が大きく変わっていて驚かされました。初めは、ファンタジー色すらある設定や結衣sideという題もあいまって、由比ヶ浜の見ている夢なのかなと考えたほどでした。
プロのすごさを感じましたね…。
猫と団地とランドセル 八目 迷 挿絵:くっか
「夏へのトンネル、さよならの出口」の八目先生。余談ですが、これは僕が次に読もうと思っている作家さんだったので個人的にテンションが上がりました。閑話休題。
普段の俺ガイルとは違う、由比ヶ浜によって語られる悲しいお話。それでも俺ガイルとしてするする読めてしまう不思議なお話でした。
自分で語った物語の結末に気がついているような口ぶりの由比ヶ浜。あぁ…と思った直後には救いがあって安心しました。
やはり八目先生の作品を読んでみたいと改めて思わされました。
今日も由比ヶ浜結衣は、その一言に思いをこめる。
水沢 夢 挿絵:春日 歩
お次は「俺、ツインテールになります。」の水沢夢先生。平塚先生の依頼で奉仕部のYouTube チャンネルを作ろうというお話。YouTubeは僕も暇なとき気が付いたら開いていますが、学校公式チャンネルとかあるんですかね。
結衣sideということでやはりありました、謎に包まれた「やっはろー」という挨拶に焦点を当てた短編。俺ガイルを読んだ時に最も印象に残るフレーズだといっても過言ではないかもしれない「やっはろー」。僕もかなり気に入っている挨拶で東山奈央さんの声が付いたときは興奮しましたね。
「と、エビナは眼鏡のブリッジを指で上げ下げしつつ苦悩しま す・・・!!」 253ページ
これ中の人ネタですよね!?禁書オタクじゃなきゃ見逃しちゃうね。御坂妹と海老名さんは声優が同じささきのぞみさんなんですよね。禁書と俺ガイル大好き人間なのでかなりテンション上がりました。
最終的に誕生した奉仕部のマスコット、ユキガハマン。3人そろってこその奉仕部だということを象徴しているようで。そのユキガハマンを掲げる由比ヶ浜の春日歩先生による挿絵が本当にかわいい。
いつか、その甘さを好きになることができるきがする。
渡航
待ちに待った渡航先生の短編。1ページ目、読み始めると一瞬「ん?」となりますが、雪乃sideを読んだならばすぐにピンときます。
パパヶ浜だこれ!!
学校でのふるまいとは異なり、父親に対してはツンツンした態度を見せる由比ヶ浜、いい。比企谷のために苦手なお菓子作りも努力する由比ヶ浜、いいですね。
ただ、奉仕部の関係はこれからも続いていくわけですが、一般的なラブコメでいう「負けヒロイン」という位置にいる由比ヶ浜。
その父親の短編って。。。
なんとも言えない気持ちになりますよね。パパヶ浜、
―そうか 。君は本当に、本物の恋をしたんだね。
とか言っちゃってるし。由比ヶ浜がんばれ。超がんばれ。
さらに驚くのはここからですよね。パパノ下と出会うのか!しかもパパ谷も同じバーにいるんですよ!これは驚きましたね。この3人の会話がまたいいんですよね。比企谷を思わせるパパ谷のどうしようもない発言に押され気味(引き気味?)にツッコミを入れるパパヶ浜。どこか奉仕部の3人の会話ような雰囲気もあって非常に良かったです。この3人もどこかで再開することになるんでしょうか。というかなりますよね娘さんたち関係で。
こういったこれからの展開がすごく気になりますよねえ。完結してしまったのが本当に悲しい。(アンソロ4のあとがき的にまだ展開があるんでしょうか、あってほしい。)
と、そんな感じでやはり俺の青春ラブコメはまちがっている アンソロジー3 結衣sideの感想でした。ここまで長くなってしまったかもしれませんが正直まだかけますね。読んでから少し時間も開いてしまって忘れていることもありそうですし。それくらいアンソロジー含む俺ガイルシリーズは好きです。もう8年くらい読んでいて思い入れもありますしね。このままだと無限に長くなってしまいそうなのでこの辺で終わります。
初投稿で至らない点もあったかもしれませんが、読んでいただきありがとうございました!
感想書いてたけど読んでから時間経ってるから印象多めになってしまったかもしれない
— 椿 (@tubaki_tubuyaki) 2020年5月5日